管理人が横暴で困っています。駐車場のポールをだれかが壊してしまったので、管理人は犯人探しをするために防犯テレビを取り付けたいと、理事会に提案を出しているといいます。その一方では、住民に対して高圧的で嫌になってしまいます。このことは理事会にも伝え、その実情は分かっているようですが、理事会はどうも腰を上げてくれません。どうしたらよいでしょうか。(埼玉県・H子)
千代崎 まず管理人の横暴ですが、ほかの人の意見は。
――ほとんどの方は怖いという印象だと言っています。
千代崎 具体的にはどんなことがありましたか。
――私の家を訪ねてきた友人が管理人にあいさつしなかったと言って怒鳴られました。
千代崎 マンションの管理人はさまざまな方がなっていますが、警察官上がりの方で時々そういうような人がいます。
「受付」という業務契約は管理会社に発注している管理委託の契約の一つです。それは来訪者を怒鳴りつけたりするのは論外ですが、来訪者に柔らかく訪問先を聞くとかして、不審者は入れないなどが仕事内容となっています。
住民のみなさんが、管理人の横暴や来訪者を怒鳴りつけるような態度を改めさせてほしいと、理事会に意見をどんどん上げていくことが有効だと思います。そして理事会から管理会社に伝えてもらうことです。
昨年から管理会社には管理業務主任者という新しい資格を持った人がいるはずですので、きちんと相談をするのもよいかもしれません。そのうえで管理会社が管理人に態度を正すように伝えることになります。
――もう一つの防犯テレビの取り付けを持ち出している方は、プライバシーのこともあって…。
千代崎 居住者が必要だと判断し、理事会で決めれば防犯テレビの設置はありうると思います。モニターテレビがあれば、それを管理人が見るのはやむを得ません。
プライバシーの保護では、録画したテープは理事会の管理下で封印して、事故があった時以外は再生しないまま重ね撮りをします。持ち出しなどを防ぎたいなら、通し番号を付けておいて管理するなど工夫が必要です。
例えば、警察から事件捜査のためテープを見せてほしいといわれても、公開は理事会の判断で行うルールを作っておく必要があります。それらの点はよく話し合ってください。
(2002年02月20日)
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