2000年12月9日(土)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 共産党は、当選が無理と思われる場合も含め、なぜ選挙のたびに全選挙区で候補者を立てるのですか。「『反自民』の票が割れて自民党を助けることにならないよう、他の野党と協力すべきだ」という人もいますが。(埼玉・一読者)
〈答え〉 日本共産党は、自民党の悪政を打破するための政策の一致があれば、選挙協力にも前向きにとりくむことを党の一貫した方針にしています。
野党との関係についてみると、日本共産党は、国会での一致点にもとづく共闘をひきつづき発展させるとともに、政策面での意見のくい違いについては、どの立場が国民の利益にかなっているのか、前向きにさわやかな論戦をおこなっていきたいと考えています。ご質問の選挙協力については、残念ながら現段階では、国政では政策の上で大きな意見の違いがあり、政策協定を結んで選挙協力をおこなう条件が熟していません。「反自民」をいう以上、どんな政策をもって自民党政治を変えるのかを明らかにすることが必要です。政治の中身を変えずに政権の担い手だけ交代しても何も変わらないことは、かつての“非自民”政権ですでに証明ずみです。
日本共産党は、日米軍事同盟中心と大企業中心の政治のゆがみを打破し、平和・中立の安保・外交政策と国民生活中心の経済政策を実現する、自民党政治の根本的改革の方向を提案しています。日本共産党が選挙で積極的に候補者を立てるのは、自民党の悪政をやめさせたいという国民の願いにこたえるためにも、また自民党政治とは別の選択肢を示して選挙を不毛の選択にしないためにも、政党としての責任だと考えます。
もちろん候補者を立てる以上、議席の上で前進し、また仮に当選までいたらなくても民主的改革の世論を広げるために、全力をつくすことは当然です。自民党政治の根本的転換をめざす日本共産党が前進すれば、政党状況にも前向きの変化が生まれるでしょう。そうしたこととあいまって、二十一世紀の早い時期に「国民が主人公」の民主的政権をつくるため、日本共産党は全力をつくします。
(ま)
〔2000・12・9(土)〕
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