2001年1月 11日(木)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 Xスポーツといわれるスポーツを楽しむ若者が増えています。日本共産党は、Xスポーツをどう考えますか。
(広島・N・E)
〈答え〉 スノーボード、スケートボード、3on3、フットサル、インラインスケート、サーフィン、ダイビング、マウンテンバイク等々。「究極の」「過激な」という意味の英語Extreme(エクストリーム)に由来し、過激で挑戦的な競技方法を意味するXスポーツは、現代の若者の間に多様な形で広がっています。
きまった枠にしばられず、自分を思う存分表現でき、波、風、雪、氷、ストリートや岩壁などの対象の中で自由に演技できるといったこれらのスポーツの特徴は、いろいろなことに挑戦し、自分を試したいという青年の思いに合っています。また、フットサル、3on3のように、全員が選手になれ、みんなが主役で活躍できる新スポーツは、友達と共感しあえるものがほしいという青年の願いにも適合しています。
若者たちが、個性を生かして、仲間たちとの交流を楽しみたいという人間の幸福追求の当然のあり方をスポーツの世界に広げ、自由な自己表現の世界を作りあげてきていることは、スポーツの進歩的な発展方向の一つを示すものといえます。
こうした多様なスポーツ要求が青年の間に広がる一方で、自由な時間は少なく、スポーツを楽しむ経済的なゆとりがないという悩みも青年の間に強くあります。日本共産党は、スポーツに親しむことは、国民の基本的権利だという立場から、政治の責任として、雇用の確保・安定と労働時間の短縮、だれもが気軽に使える公共スポーツ施設の整備をはじめ、国民みんながスポーツに親しめることができるようにする条件を整えるべきだと主張してきました。
さらに、いま青年の間にスポーツ要求を実現する自主的なとりくみがすすんでいます。昨年十二月に開かれた日本民主青年同盟の大会でも、「スケボーショップオーナーらとの共同でスケートパーク建設を実現」といった各地の青年の運動が交流されました。
日本共産党は、各地でXスポーツを含め、スポーツ要求を実現する青年の自主的運動を励ますとりくみをすすめています。
(志)
〔2001・1・11(木)〕
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