日本共産党

2001年9月6日(木)「しんぶん赤旗」

三宅島島民への短期、長期の支援策は?


 〈問い〉 三宅島島民の避難生活が長期化しています。日本共産党は、短期的長期的にどのような支援策を主張しているのですか。 (神奈川・一読者)

 〈答え〉 三宅島の全島避難からこの九月一日でちょうど一年となり、九日から十三日にかけて島の現状確認のため住民の一時帰島も実施されます。しかし、島は今も有害な火山ガスを噴出し、たい積した火山灰による泥流もいつ発生するかわからない状況が続いています。

 三宅島への支援は、ひきつづき住民の避難生活と帰島後の住宅や営業の再建をどうすすめるかが中心になります。

 公務員など就労している人を除けば、仕事の確保は当面の大きな問題です。また、生活のために貯金を取り崩し、被災者再建支援法に基づく生活支援金や全国からの義援金を使い果たした人も増えています。

 農漁業や商工業ローンにたいする支援は実現しましたが、住宅ローンはその対象になっておらず、避難生活の中で返済を続ける住民も少なくありません。

 こうした住民の直面している問題に国と自治体が責任をもってあたることが必要です。

 まず、東京都の「げんき農場」事業など高齢者向けの雇用対策をいっそう強めること、生活が困難になっている人への食費や生活雑費の支給など生活支援の実施、住宅ローンなどの返済猶予と利子補給、現在実施されている国民健康保険者の医療費免除に加えて、一部差額ベッド代や入院時の食費、政府管掌の健康保険医療費支援などを求めています。

 また、帰島にむけて国と自治体によるライフラインの復旧工事がすすめられていますが、公営住宅の建設とともに被災住宅や営業の再建にむけた公的支援と被災者再建支援法の被災者の実状にあわせた抜本的改善も必要です。(梅)

 〔2001・9・6(木)〕


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