日本共産党

2001年10月18日(木)「しんぶん赤旗」

 議員の定年制や多選禁止をどう考える?


 〈問い〉 アメリカの大統領は二期までという制限がありますが、日本共産党は、議員の定年制や多選の禁止についてはどう考えますか。 (静岡・一読者)

 〈答え〉 日本共産党は、議員の任務は「国民が主人公」「住民が主人公」の立場で、国民、住民の願いにこたえて議会内外で、要求実現のため働くことだと考えています。したがって、議員には、そうした能力や実行力をもつように努力することが求められています。そのため、経験の蓄積も重要です。

 議員と有権者との関係についていえば、任期ごとに選挙で有権者の審判をうけています。

 「定年制」は、議員が国民、住民の立場での実績をもち、その蓄積をふまえて、今後の議会で果たしていく役割と可能性を機械的に制限することにもなりかねません。ですから、日本共産党は、議員の「定年制」を導入するという立場はとっていません。

 もちろん、若い有能な議員を、議会に多く出していくことは当然、必要であり、日本共産党は候補者選考にあたっても、その立場から努力しています。この点をふくめて、議員本人の意思も重視しています。

 多選禁止ということでも、基本的に定年制についての考え方と同じく、多選禁止という立場はとっていません。長い、短いに関係なく、「良いものは良い」というのが、日本共産党の基本的な考え方です。

 アメリカの大統領制については、確かに二期八年という制限がありますが、これは日本のような議院内閣制の国とは異なり、絶大な権限をもつ大統領制の特殊性にもとづくものだと考えています。(選)

 〔2001・10・18(木)〕


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