2001年11月14日(水)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 日本共産党の第三回中央委員会総会で、小選挙区比例代表・並立制では、中選挙区と比べ有権者と議員・候補者の生きた結びつきが弱まるといっていますが、これはどういうことですか。(静岡・一読者)
〈答え〉 第三回中央委員会総会の幹部会報告で「かつての中選挙区制度と比較しても、いまの小選挙区比例代表・並立制という選挙制度で危険なのは、選挙を経るごとに、有権者と議員・候補者の生きた結びつき――草の根の足場が弱まる」と指摘しているのは、小選挙区制の制度一般の問題としてではなく、日本共産党自身の活動上の問題としていわれていることです。
中選挙区制の時代には、日本共産党の議員、候補者は事務所体制もつくり、日常不断に要求実現、宣伝活動などの先頭にたってとりくみ、草の根から有権者との結び付きを強めるために努力していました。
選挙制度が小選挙区・比例代表並立制に改悪されてから、小選挙区で議席を争うことが、なかなか難しくなり、前回の総選挙では日本共産党の当選者は全員、比例代表選出の議員となりました。それぞれの議員が広い地域(全国で十一のブロックに分かれています)を担当することもあり、相当、意識的に、意欲的に活動をすすめないと、どうしても有権者との結びつきが弱まってしまう傾向があります。
こうした点を深く反省し、三中総では、総選挙にのぞむ党の基本姿勢として、「議員、候補者を先頭に、住民との日常的結びつきを抜本的に強化することの重要性」が強調されたのです。小選挙区についても「(小選挙区という)基本単位で日常不断に有権者とむすびつき、要求にこたえる活動に、積極的に」とりくむことを決め、そのために力のある候補者を擁立し、継続的に候補者として活動し、議席をめざし、きたるべき総選挙での新しい前進をつくりだす決意を固めあいました。(選)
〔2001・11・14(水)〕
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