2002年3月7日(木)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 最近、入党しようかと考えていますが、クリスチャンでも入れますか。(長野・一読者)
〈答え〉 日本共産党では、牧師などの宗教者党員が、宗教的信念と日本共産党の政策や方針とを両立させて、活動しています。
日本共産党綱領は、「党は、信教の自由を擁護し、政教分離の原則の徹底をめざす」と明記しています。この立場は、党員一人ひとりについても、しっかり守られます。
日本共産党規約は、「党は、科学的社会主義を理論的な基礎とする」としています。日本共産党は、社会の民主的改革の国民的事業をより正確にすすめるために、これまで人類が発展させてきた学問的成果を集大成した科学的社会主義を全党員が身につけることを重視していますが、信仰などの問題での理論的な把握を党員に求めてはいません。
日本共産党は、科学的世界観と宗教的世界観が異なることをあいまいにはしていませんが、信仰の有無や哲学上の一致を入党の条件として義務づけてはいません。「日本共産党は、日本の労働者階級の党であると同時に、日本国民の党であり、民主主義、独立、平和、国民生活の向上、そして日本の進歩的未来のために努力しようとするすべての人びとにその門戸を開いている」(党規約)のです。
日本共産党への宗教者(信仰者)の入党を承認する立場は、戦後まもなくから明確にされていますが、一九七五年十二月に中央委員会総会で採択された決議「宗教についての日本共産党の見解と態度」では、科学的社会主義と宗教の関係、宗教者と日本共産党との相互理解と協調の重要性などが全面的に明らかにされています。
宗教者と日本共産党との協力、共同は、靖国神社公式参拝問題、統一協会など各種の反社会的カルトの問題、さらに直面している有事法制(戦争への国民総動員法制)に反対する運動など、全国で多面的に発展しています。
(静)
〔2002・3・7(木)〕
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