日本共産党

2002年2月7日(木)「しんぶん赤旗」

 「しんぶん赤旗」を発行しているわけは?


 〈問い〉 「しんぶん赤旗」が創刊七十四周年を迎えたと聞きましたが、日本共産党がなぜ発行しているのですか。(大阪・一読者)

 〈答え〉 日本共産党創立から六年後の一九二八年、中央機関紙「赤旗」が創刊されました(当時「せっき」と呼ばれました)。天皇制政府の弾圧下で日本共産党は非公然活動を余儀なくされましたが、二月一日の創刊号は「わが『赤旗』は、諸君自身の機関紙である」(創刊の辞)と国民に開かれた新聞であることを宣言しています。日本共産党と国民を結び、国民の民主的な諸要求を担い前進させる新聞として出発したもので、いま「しんぶん赤旗」を発行しているのも、この原点に立ってのことです。

 「赤旗」は創刊号から、国民主権、反戦・平和、国民の生活と権利の擁護、国際連帯の主張を掲げました。戦前の商業マスコミがそろって侵略戦争を賛美する中で、死刑をもって迫害した弾圧法のもと、「帝国主義戦争反対」「植民地の完全なる独立」を主張し、国民の勇気と良識を守り抜いてきました。

 こうした歴史をもつ「赤旗」は、どんな迫害にもまけない不屈の伝統をもつ新聞、草の根を基盤とする全党組織に支えられた新聞、タブーはなくどんな理不尽にも立ち向かえる新聞という、日本の商業マスコミにはない特質をもっています。

 最近でも、国際テロと報復戦争では、国連中心の法にもとづく裁きという、二十世紀に世界が到達した原則に戻ることを求めました。小泉内閣の発足当初から、この路線の国民犠牲・大銀行応援の本質を告発しました。乱暴なリストラの横行には退職強要やサービス残業は法や判例無視の人権侵害と指摘し、一定の改善もかちとっています。

 無批判に報復戦争の“戦況中継”に熱中し、小泉「改革」路線にエールを送り、リストラを当然視した報道を続けるなど、商業マスコミが右傾化、画一化し批判精神を失っているいま、「赤旗」の役割はますます重要になっています。(

 〔2002・2・7(木)〕


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