2002年10月9日「しんぶん赤旗」
日本共産党国会議員の映画振興チームは、8日、神奈川県相模原市の東京国立近代美術館フィルムセンター分館を訪ね、フィルムの保存や収集、活用の状況を視察しました。
参加したのは、同振興チーム会長・西山とき子参院議員、副会長・畑野君枝参院議員、事務局長・大森猛衆院議員の3氏ら。
同センター主幹の大場正敏氏から説明を受けながら、室温5度、湿度40%に設定されてフィルムが陳列されている地下の保存室や、専門技師によるフィルムの検査状況などを見学し、大場氏らと懇談しました。
懇談は、フィルムの収蔵能力は20万缶ありながら、常勤1人、非常勤4人という体制で、6万缶余で精いっぱいだという現状や、独立行政法人化されて予算が1%削減されたこと、フィルムの保存・収集の苦労など多岐にわたりました。
視察を終えた西山議員は、「日本の大事な文化財として保存・活用されるべきフィルムが民間で劣化している現状があるなかで、フィルムセンターの体制を十全に整える必要を痛感しました」と語っていました。