(2007年11月13日「しんぶん赤旗」、東海・北陸信越版)
菊池村長誕生にわく
対話で進める村づくり
住民の信頼勝ち取った
長野・南牧村
「当選 菊池幸彦さん」。ケーブルテレビに映った選管職員の報告に、拍手と歓声がわきあがりました。十一日午後九時五十分。長野県南牧村の菊池幸彦新村長は「ここまでこれたのは村民みなさんのおかげです。対話ですすめる村づくりのために、みなさんの力をお借りしてがんばりたい」と抱負を語りました。
いわや昇介党佐久地区委員長・衆院3区候補(右)と手をとりあう、菊池幸彦新村長=12日、長野県南牧村 |
四年前の村長選で菊池さん支持で運動した男性(60)は「今回は村の反応が格段に良かった。前村長の独断姿勢への不満不平がひしひしと伝わってきた」と興奮気味に語ります。
「これで私ら、商売を続けられる」。農家の女性(43)の携帯電話には、ペンション経営者から電話がかかってきました。閉塞(へいそく)感から解放された喜びの声でした。女性は「これまでは不満を口に出せなかったけど、あすからは自由にものが言える」と話します。
「対話重視の菊池さんの人間性がはっきりした。村民から信頼を勝ち取れた結果だよ」と男性(49)は言います。
日本共産党の片桐勝則村議はいいます。「前村長べったりのオール与党議会で、私は問題点を指摘するなど孤軍奮闘してきました。四月の村議選で前村長派の村議から新村議たちに入れ替わり、私もトップ当選するなど、変化のきざしがありました。きょうからは村政を改善する提案をして、与党としてがんばりたい」。