日本共産党

木曽町長に田中氏

共産党員首長 合併選 湯沢市に続く

長野

2005年11月28日(月)「しんぶん赤旗」



当選を決め万歳三唱をする田中勝己新町長(右から2人目)。左へ後援会長、相談役。右端は憲江夫人=27日、木曽町の田中事務所
 長野県木曽郡の四町村(木曽福島町、日義村、開田村、三岳村)が合併して誕生した木曽町の町長選挙は、二十七日に投開票され、「木曽町を考える会」の田中勝己氏(68)=前木曽福島町長=が当選を決め、新町の初代町長になりました。

 合併後の選挙で共産党員首長の誕生は秋田県湯沢市の鈴木俊夫市長に続くもの。

 選挙戦での磯尾秀雄陣営の「田中さんでは補助金がこない」「田中さんは求心力がないから四町村合併にとどまった」などの攻撃を打ち破っての勝利です。

 田中氏は当選決定後、「合併してよかったと思える新町にしていきたい。観光開発を中心に活気ある町づくり、福祉を充実させてやさしい町づくりを進めていきます」と、公約実現への決意を語りました。

 田中氏は、旧町村の個性や伝統を生かした町づくりを進めるために、地域住民の声を行政にいかす地域自治組織を提案。お年寄りが安心して暮らせる町づくりや、子育て支援、出前町長室などを訴え、住民から共感の声が次々と寄せられました。

 また、合併に携わった旧町村の前町長や議員らが田中氏支持を表明。各界各層から支援の輪が広がりました。

 同町在住の女性(77)は「田中さんがやってくれた中心市街地活性化で、死んだようになっていた町が、まるっきりきれいになった。人柄といい、実行力といいすばらしい人だ」と期待を語っていました。

 田中氏は、日本共産党木曽福島町議を八期つとめ、一九九八年に木曽福島町長に初当選。木曽広域連合長や木曽町合併協議会長をつとめました。

 選挙結果は次の通り。

 田中勝己  五六三七

  磯尾秀雄   三九六九

  (投票率85・29%)


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