2006年12月28日(木)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 所得の格差や不平等の指標としてジニ係数が使われますが、どんな意味ですか。近代経済学の概念なのですか。実際に、どのように算出するか、その計算方法も教えてください。(長野・一読者)
〈答え〉 ジニ係数は、イタリアの数理統計学者のコッラド・ジニ(Corrado Gini)が1936年に考案した統計学の概念です。
ジニ係数は、統計データさえあれば簡単に計算できるために、所得格差などを分析するさいにはよく使われる指標です。もともと統計学の概念ですから、近代経済学か、マルクス経済学か、という問題とは直接の関係はありません。 →続きを読む