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中田進さん(関西勤労者教育協会講師)

生きるため、働くために、党や各団体が相談に応じています。ぜひ連絡を

写真ほんとうに深刻なメールばかりで、こんな日本にした自民・公明の政権に心の底から憤りを感じます。日本を変えたい、政治を変えたいという叫びがいっぱいでした。その一人ひとりの大切な願い・力が政治を動かすと信じています。

 1 介護報酬3%アップめぐる相談ですが、それが職員の賃金に・・とはなっていません。経営難の施設の多いなか賃金にまわせという運動が緊急に求められています。全労連の0120−378−060に連絡し、近くの日本福祉保育労働組合とともに奮闘しましょう。残業代の未払いは違法です。労働基準監督署に訴えるか、労働組合に加入し団体交渉で解決しましょう。福祉施設の経営者が法で裁かれた事例もあります。

 2 次は「解雇予告手当て」についてですが、監督署が雇用契約書や解雇通知書がないと強くいえないという対応したことはおかしいですね。くわしいことはわかりませんが、雇用契約書がないことをまず違法として会社を指導すべきです。また3ヶ月の契約も「更新」の項目があったかも重要です。いずれにしてもいま全国の事例が示すように「労働組合に加入して、団体交渉による解決」がもっとも近道です。寮からの追い出しをめぐる問題も居住権で争うとともに労働組合への加入により是非たたかいを。

 3「辞めたいと思っているのですが、その話をすると怒られるだけで、何も聞いてもらえません。労働組合がないので、相談するところもなく、私が頑張って交渉するしかないのですが、そんな気力も残っていません。」という相談ですが、期間の定めのない契約の時はやめたいとき「労働契約」の「解約」を労働者から申し入れたら二週間の経過で労働契約は解消となります。期間の定めのある場合でも「病気のとき」はやめられます。診断書は自分の選ぶ医師の診断書で十分です。(くわしくは『仕事の悩み解決しようトラブル@メール相談』新日本出版・ページ58の笹山弁護士の回答を参照)

その他、多くは「派遣切り」・就職難などの雇用不安と非正規への差別的な対応、不法・不当な実態と生存権が脅かされている悲惨な生活の「声」でした。

「正社員、主婦もバイトしなければ生きていけない。バイトを探すのも競争。生活できない非正規の仕事ばかり」「家族が居るのに生活できない。失業保険も少ないし、職は見つからない。面接に行っても不採用。」「昨年8月に職を失ってこれまで40社以上の会社にハローワークを通じて受験したが書類選考でダメだったり面接で学歴差別をさんざんに受けた。正直言ってもう疲れました。早く景気が良くなってほしいです。私は、就職で悩み自殺未遂をしてしまった。どうにかこの日本を変えてください」

 いま政治を変えることは緊急の課題です。そして今日生きること・働くことのために日本共産党や生活と健康を守る会などが機敏に生活相談に応じ、全労連など労働組合も労働相談・生活相談に応じ、生活保護などを行政に迫り、企業に雇用の保障を迫るなどかつてない大きな成果を上げています。みなさんが主人公になり行動しましょう。

みなさんからよせられた声


プロフィール

なかた・すすむ

1937年、京都に生まれる。関西勤労者教育協会講師。京都府立大学卒業後、大阪の中学校教諭を経て、勤労者教育に専念。労働学校、労働組合、民主団体、青年女性団体、公民館、高等学校、各種団体で講演、 政治経済情勢、哲学、「暮らしと経済」「二一世紀どう生きる」「学ぶこと、生きること」「働くこと、生きること」「自分らしく輝いて」「学ぶことは生きる道しるべ」 などをテーマに、分かりやすく語りかける。

主な著書「働くこと生きること」(学習の友社)。「自分らしさの発見」(新日本出版)。 「人間らしく自分らしく」(学習の友社)

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