2008年6月3日(火)「しんぶん赤旗」

官房長官の減反見直し発言

価格保障なく無責任

市田氏会見


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(写真)記者会見する市田忠義書記局長=2日、国会内

 日本共産党の市田忠義書記局長は二日、国会内で記者会見し、五月三十一日に町村信孝官房長官がコメの生産調整(減反)の見直しを検討する考えを示したことについて、「いま増産対策をとることは当然だ。しかし、自らやってきた政策への反省もなく減反の見直しをいっても、無責任のそしりを免れない」と指摘しました。

 市田氏は、政府が長年、「米価が下がる」といって農家に減反を押しつけてきた事実にふれ、「減反をやめて価格保障を行うというのならわかるが、価格保障はやらないで『減反をやめる』といっても思いつきにすぎない」とのべました。

 そのうえで、日本共産党が「農業再生プラン」で、価格保障・所得補償の拡充とともに農家の担い手の育成支援など総合的な対策を打ち出していることを紹介し、「コメづくりをすればするほどコメ農家が損をすることがないようにする必要がある」と表明しました。

 また市田氏は、野党四党が五月二十三日の書記局長・幹事長会談で、労働者派遣法の改正に向けた協議をすることで合意したにもかかわらず、いまだ政策担当者間での協議が行われていないことを指摘しました。

 市田氏は「国会の会期末が迫っているもと、約束にもとづいて一刻も早く四野党のすり合わせができるようにすべきだ」と強調し、引き続き協議の開始を党として積極的に呼びかけていくことを表明しました。



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