2008年6月12日(木)「しんぶん赤旗」
原料乳価再引き上げ
紙議員質問に 農水相が表明
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日本共産党の紙智子議員は十日、参院農林水産委員会で、配合飼料価格の高騰で経営の危機に直面している畜産・酪農経営問題を取り上げ、生産コストの上昇に見合うよう、加工原料乳価や飲用乳価を抜本的に再度引き上げるよう求めました。
若林正俊農水相は、「酪農経営は、大変厳しい環境にあるものと認識しており、六月十二日、加工原料乳単価についてその見直しを審議会に求め、その答申を受けて適切に判断したい」と加工原料乳価再引き上げの意向を明らかにしました。
加工原料乳価の年度途中の再引き上げは、加工原料乳制度が始まってからはじめてのことになります。
紙議員はさらに、飲用乳価についても、飲用乳を主に生産している都府県酪農の離農が急速にすすんでいる事態を示し、乳業メーカーに再引き上げをするよう指導すべきだと求めました。
若林農水相は、「飲用乳の再引き上げのための再交渉を乳業メーカーに申し入れをしたことは承知している。厳しい事態であることは、メーカーも承知していると思うが、前向きの交渉になるよう環境を整えたい」と述べ、飲用乳価再引き上げの支援を行うことも表明しました。
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