2008年8月22日(金)「しんぶん赤旗」
サトウキビ 打撃大きく
沖縄大会には3000人
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原油高騰にともなう農家の窮状を政府に訴え、対策を求める沖縄農業経営危機突破生産者大会が二十一日、那覇市で開かれました。三千人(主催者発表)を超える農業関係者が集まりました。
「投機マネーの流入など複合的な要因によって引き起こされた原油や農業生産資材の高騰は農業経営を圧迫している」として、緊急支援を国などに要請する大会宣言を確認しました。
主催はJA沖縄中央会(赤嶺勇会長)など県内農業関係団体で構成する沖縄県生産資材高騰対策本部と同さとうきび対策本部。仲井真弘多知事のあいさつが代読されたほか、各政党の国会議員らが参加。日本共産党から赤嶺政賢衆院議員が出席しました。
JA沖縄中央会によると、県内農家の経営コスト(生産費や物財費)は二〇〇六年からの二年間で一―三割上昇。サトウキビ農家の生産費は21%、ゴーヤやサヤインゲンなどの園芸作物の物財費は15%、養豚の生産費は34%、酪農の生産費は22%上がりました。
「このままでは、多くの農家がサトウキビ生産に対する意欲を失い、一気にサトウキビの歴史が終わりを迎える恐れもある」。サトウキビ生産者を代表して決意表明した知念亀吉八重瀬町具志頭さとうきび生産組合長は訴えました。
新里重夫県酪農協組合長は「非常に厳しいという言葉を通り過ぎた悲惨な状況。酪農家は、生産原価はおろか生活費すらない窮状に追い込まれている」と語りました。
大会後、参加者らはデモ行進し、国に対策を求め、拳を振り上げました。
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