2008年8月25日(月)「しんぶん赤旗」

農民連と米屋さん交流

国産米の安定供給めざす


 農民連(農民運動全国連合会)の産直組織「農民連ふるさとネットワーク」は、農民連の農家と米穀業者の交流会を二十四日、東京都内で開きました。農家と米屋さんが品質を確かめた“こだわりの米”を消費者に知らせ、適正価格で安定供給する共同を広げようとするものです。

 ふるさとネットの堂前貢代表は、政府の米流通自由化政策のもとで大手米穀卸売企業による米の“買いたたき”が激しくなっていることを紹介。「このままだと稲作農家は激減する。生産費を無視した米政策を一日も早く改めさせたい」と訴え、国産米の安定供給に共同を呼びかけました。

 米屋さんの団体・日本米穀小売商業組合連合会の長谷部喜通会長は「安全・安心な米づくりの情報をもらえれば多少高くても消費者に買ってもらえる。信頼関係を築こう」と応じました。

 交流会には減農薬・有機栽培米の農民連会員九十人をはじめ、農民連の米を扱う卸売業者や米屋さんら合わせて約二百人が参加。農家から稲の生育状況や経営状況が報告されました。

 宮城県農民連の鈴木弥弘事務局長は、肥料や燃料費の上昇のなかで生産コストが増え、今の生産者米価では所得は一ヘクタールあたり十五万円程度にしかならないという見通しを紹介、価格保障の必要を訴えました。冷夏による作柄不安の声が各地から出され、減反強化の国の政策に批判の声がでました。



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