2008年9月6日(土)「しんぶん赤旗」
輸入米の入札強行
農水省 米国産など4万1千トン
農水省は五日、主に加工用に使われる外国産米(ミニマムアクセス米)を輸入するための「一般入札」を強行しました。二〇〇八年度分の外国産米の入札としては初めて。
一般入札は、資格を持つ輸入業者十六社から、日本政府が入札で外国産米を買い入れる方式。外国産米の入札ではこのほかに、輸入業者と国内卸業者が同省内の入札室で同時に入札する「SBS入札(売買同時入札)」があります。
同省は、主に主食用に使う外国産米を輸入するための〇八年度一回目のSBS入札を十七日に実施すると事前に公表。しかし、一般入札は事前に日程を明らかにしませんでした。
この日の一般入札での政府買い入れ予定数量は、米国産米二万六千トンとタイ産米一万五千トンの合計四万一千トン。ただ、実際に落札されたかどうかなど、入札の結果について同省は週明けの八日まで発表しないとしています。
外国産米の入札は、世界的なコメ不足と価格高騰のため、全量が落札できなかった〇七年分の最後の入札(一般入札、今年四月二十二日実施)以来、〇八年度分の入札はこれまで実施していませんでした。
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