2008年9月20日(土)「しんぶん赤旗」

太田農水相が辞任

根本に自民農政の二重の責任がある

市田氏会見


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(写真)質問に答える市田書記局長=19日

 日本共産党の市田忠義書記局長は十九日、太田誠一農水相の辞任表明について国会内で記者団に問われ、「自民党農政の二重の責任が根本問題にあり、大臣の首のすげ替えだけでは問題は解決しない」と強調しました。

 市田氏は、太田氏がこれまでに汚染米問題では「じたばたしない」、消費者にたいしては「やかましい」などと暴言を繰り返したこと、さらに事務所費疑惑もあいまいにしていることを挙げ、「農水大臣が辞任するのは当然だ」と指摘しました。

 そのうえで、「この間の自民党農政に大きな責任がある」と述べ、第一に、国内では減反を押し付けておきながら、アメリカいいなりにミニマムアクセス米を七十七万トンも輸入し、今回の汚染米の八割が輸入米という状況をつくりだしたこと、第二に、小泉内閣による「米改革」(二〇〇四年)で、米の売買業者を許認可制から届け出制にした規制緩和路線を厳しく批判しました。

 市田氏はさらに、農水相が相次いで辞任していることを問われたのに対し、「あれだけ途中で辞める農水大臣が多かったのに、どうして太田さんのような人物を農水大臣にすえたのかという点では、福田首相の任命責任は大変重い」と述べました。



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