2008年10月27日(月)「しんぶん赤旗」
投機の規制強調
監督強め金融安全保障を
中国首相
【北京=山田俊英】中国の温家宝首相は二十五日、北京で行われたアジア欧州会議(ASEM)首脳会合閉幕後の共同記者会見で、金融技術を駆使した投機を規制する必要性を強調しました。会合では欧州首脳らが規制強化を主張していました。
温首相は「金融の技術革新と監督との関係を正しく処理しなければならない。金融の技術革新は経済に役立つが、監督を強め、金融の安全を保障しなければならない」と語りました。
「金融危機の克服にあたって、政府の責任、企業の責任、監督責任を明確にし、危機から教訓をくみとる必要がある」と指摘しました。十一月にワシントンで開かれる国際金融問題のG20(主要二十カ国)首脳会議でこの問題を取り上げることでASEMが合意したと説明しました。
また、「国際金融サミットに積極的に参加し、対応策を各国と協議する」と述べ、G20への参加を初めて明言しました。
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