2003年4月2日(水)「しんぶん赤旗」
CS放送朝日ニュースター 志位委員長語る イラク戦争の現状をどうみるか、いまなにをなすべきか(大要)
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日本共産党の志位和夫委員長は、一日放映のCS番組に出演し、イラク戦争の状況について、「この戦争の無法性、非人道性が、日をおうごとに深刻になっている。明りょうな侵略戦争という様相を呈してきた」と指摘し、戦争の即時中止と、侵略軍の撤退を強く求めました。日本政府にたいしても「復興支援」などという無法な戦争を前提にした偽善的な立場でなく、恥ずべき戦争支持を撤回すべきだと主張しました。
志位氏は、イラク戦争の根本に、国連憲章にもとづく世界の平和秩序をくつがえし、無法と恐怖の支配する「世界秩序」をめざそうとする、米国の危険な世界戦略があると指摘。ブッシュ政権の中枢に巣くう「新保守主義者」とよばれる集団が、(1)むきだしの先制攻撃論(2)気にいらない政権の転覆と米国流価値観のおしつけ(3)国連を否定し、「有志の連合」におきかえるなどの主張をおこない、これを実行しつつあること―をきびしく批判し、「いま国連憲章にもとづく平和秩序は、重大な挑戦を受けている。平和の声を結集し、暗黒勢力の手をしばるたたかいを広げたい」とのべました。
さらに志位氏は、「火事場泥棒的な動きとして非常に危険なのが、有事法制」だとのべ、「きな臭い空気に乗じて、この悪法を一気に通してしまおうという動きが、与党内にもちあがっていることは許せない」と強調しました。有事法制は、米国が海外で戦争をはじめた時に、日本が参戦し、国民を総動員するものであり、この悪法を一気呵成(いっきかせい)に強行する動きに、強く反対してたたかうことを表明しました。