2004年2月7日(土)「しんぶん赤旗」
参院イラク有事特別委員会は六日の理事懇談会で、自衛隊のイラク派兵承認案の採決を九日におこなうことを決めました。日本共産党の小泉親司議員は「未解明の問題について十分な時間をとって引き続き審議すべきだ」と反対しました。議運委理事会も九日の本会議開会を決定しました。
与党側は、九日午後に四時間の締めくくり総括質疑を行い、討論・採決することを提案。民主党は了承し、社民党も同調しました。
小泉議員は、審議のなかで重大な問題点が噴出しているとして、(1)イラクが大量破壊兵器を保有していると首相が断定した根拠を明確にしていない(2)陸上自衛隊先遣隊の虚偽報告問題(3)自衛隊が占領軍司令部の指揮下に入る問題−などをあげ、採決することは許されないとのべました。
また、今後委員会を適時開催し、イラク情勢に関する報告の聴取と質疑を行うことで合意しました。