2004年4月21日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の高橋千鶴子議員は二十日の衆院本会議で、イラクでの人質事件にかんする川口順子外相の報告を受け、質問に立ちました。
高橋氏は冒頭、「無事解放された人質の皆さんとご家族の皆さんに心からお喜び申し上げます」と表明しました。
イラク中部のファルージャでは女性、子ども、老人など六百人以上が犠牲になっていること、米軍はさらに二万人を増強して、抵抗勢力を「せん滅」しようとしていることを指摘。「これでは事態は沈静化するどころか、いっそうの流血と憎悪の悪循環に陥る」とのべ、米軍による無差別の殺りく中止を要請するよう、政府に強く求めました。
また、占領軍に参加している国々が米軍の掃討作戦を批判し、距離を置く姿勢をとっていることを紹介。日本人の人質解放に協力したイスラム聖職者たちが「人道復興支援であっても外国軍隊はいらない」と繰り返し述べていることを挙げ、「今こそ自衛隊の撤退を検討すべきだ」と迫りました。
福田康夫官房長官はあくまで自衛隊のイラク派兵に固執する姿勢を示しました。
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