2004年8月16日(月)「しんぶん赤旗」
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五十九回目の終戦記念日の十五日、日本共産党は全国各地で、イラクへの自衛隊派兵や、自民・公明・民主各党が狙う憲法改定による「アメリカとともに戦争できる国」づくりに対し、憲法を守り、生かす取り組みを草の根で広げようと訴えました。
東京都の新宿駅前では、吉川春子参院議員(幹部会委員)、曽根はじめ都議、日本民主青年同盟の近藤奈津子副委員長が、雨のなか訴えました。吉川氏は、かつての日本の侵略戦争への反省から「二度と戦争しないと世界に誓い、今の憲法が制定された」と力説。その憲法を踏みにじった自衛隊のイラク派兵や、国会のなかで改憲を主張する自民・公明・民主の勢力が多数になっている危険を告発、「『憲法九条は変えない方がいい』という世論は、半数を超えています。再び若者を戦争で命を落とさせない力が日本にはあります。日本共産党は、国民とともに全力で平和を守っていきます」と訴えました。
曽根氏は、石原都政に対し「憲法を敵のように考え、戦争にかりたてようとする動きが異常だ」と批判。「日の丸・君が代」の押しつけに従わなかった教師を処分し、反省を迫る「研修」を受けさせた問題を告発し、こうした動きに「正面きってものをいっているのは日本共産党だけ。世論と力をあわせ、平和のための活動を広げたい」と決意をのべました。近藤氏は「青年が憲法の値打ちを学び、日本中・世界中に広げていこう」と呼びかけました。
自転車に乗りながら耳を傾けていた自営業の小田崇夫さん(66)=新宿区=は「あの戦争(太平洋戦争)のとき、兄弟といっしょに東京から群馬に疎開した。憲法を変えちゃいかん。共産党、がんばってよ」と話していました。
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