2006年10月16日(月)「しんぶん赤旗」
北朝鮮はすみやかに決議の要求受け入れよ
志位委員長が談話
一、十月十四日(日本時間十五日未明)、国連安全保障理事会は、全会一致で、北朝鮮にさらなる核実験や弾道ミサイル発射の停止、無条件での六カ国協議への復帰、核兵器と核開発計画の放棄を要求するとともに、北朝鮮にたいして国連憲章第七章第四一条にもとづき経済制裁の措置をとることを決定した。
わが党は、北朝鮮の核実験にきびしく抗議するとともに、国際社会が一致協力し、平和的・外交的に問題の解決をはかることを求めてきた。この立場から、非軍事的措置によって事態の解決をめざす国連安保理決議が、全会一致で採択されたことを歓迎する。北朝鮮政府が、この安保理決議の要求をすみやかに受け入れることを強く要求する。
一、安保理決議は、制裁措置は、非軍事的なものに限定する立場にたっている。決議のなかで、国連加盟国、とりわけ六カ国協議の当事国にたいして、朝鮮半島の非核化を誓約した昨年九月十九日の「共同声明」の速やかな履行をめざし、「緊張を激化させる可能性があるいかなる行動も慎み、六カ国協議の早期再開を促進する外交努力」をさらに強めることを求めていることも、重視されるべきである。
一、わが党は、日本政府に、国連安保理決議を順守し、国際的協調の努力を強めつつ、事態を外交的・平和的に解決するために力をつくすことを、求めるものである。