日本共産党

2002年4月16日(火)「しんぶん赤旗」

信頼性が裏付けられつつある

筆坂書記局長代行が会見で指摘

機密費文書


 日本共産党の筆坂秀世書記局長代行は十五日、国会内で定例の記者会見を行いました。

 筆坂氏は、志位和夫委員長が十二日に公表した、官房機密費の詳細な使途を記した内部文書について、テレビ番組で評論家の田原総一朗氏が義父の葬儀で香典が送られていたことを明かすなど、「ますます信頼性が裏付けられつつある」と指摘しました。

 同文書の公表にあたって、小泉純一郎首相にたいし、(1)機密費の使用実態の公開(2)今後党略的・私的流用を行わないこと(3)「上納」問題の解明―の三点を提起したことを踏まえ、直接の面会を申し入れているが、回答がないことを明らかにし、「(政府は)官邸にかけられた重大な疑惑について、コメントもせず、調べる気もない。ひたすら逃げるというのでは許されない」と強調しました。

 筆坂氏は、野党のなかでも民主党の鳩山由紀夫代表が機密費の「上納」問題の解明の必要性に言及し、社民党の福島瑞穂幹事長も日本共産党が発表した内部文書について「信ぴょう性がある」と発言していることを指摘。

 機密費問題については、成立した二〇〇二年度予算の審議において、四野党が共同でおこなった組み替え要求で、「上納」問題を含めて徹底的に解明することが野党の合意事項にもなっていることをあげ、「今後、他の野党三党にも機密費問題の究明を提起していきたい」と述べました。

 また、十六日に閣議決定が予定されている有事法制関連法案について、今後、党内に闘争本部を設置し、国会論戦でも特別のチームを立ち上げ、阻止のたたかいを強める決意を述べました。

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