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2018年2月6日(火)

北朝鮮が金永南氏派遣

韓国「歓迎、対話へ努力」 平昌五輪

 【江陵(韓国北東部)=栗原千鶴】韓国統一省は4日、北朝鮮が平昌冬季五輪の開幕にあわせ最高人民会議の金永南(キム・ヨンナム)常任委員長を団長とする高官代表団(団員3人と随行員18人)を、9日から11日まで韓国に派遣すると通知してきたと発表しました。北朝鮮国営の朝鮮中央通信も5日、同氏らの訪韓を伝えました。金氏は北朝鮮の憲法上、「国家元首」にあたり、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、訪韓する北朝鮮当局者のなかで最高位にあたります。


 韓国政府は5日、報道官を通じて、金氏の訪韓に、歓迎の意を表明しました。会見で報道官は「南北関係の改善と五輪成功に向けた北朝鮮側の意志を反映したものだ」と評価。北朝鮮の「真剣で、誠意ある姿勢を示していると思う」と語りました。

 さらに「南北高官級の対話など、さまざまな形でのコミュニケーションの機会を準備する」と表明。「平昌五輪が、南北と世界が和合する平和五輪として開催され、南北関係の持続可能な発展と、朝鮮半島の恒久的な平和をつくっていくきっかけになることを期待する」と強調しました。

 また統一省も同日、記者会見を行い、歓迎を表明するとともに、代表団の滞在中の便宜と、安全の確保を万全に行うと述べました。開会式をはじめ各種競技、イベントの参観、当局者間の対話などが行われるよう努力していくと明らかにしました。

 韓国メディアによると金氏は、核・ミサイル開発に関与していないとみられ、国連決議などの制裁対象になっていないといいます。文大統領との会見については、明らかにされていません。


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