しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年2月10日(土)

河野外相 米の核開発擁護

ロシアを批判し正当化

衆院予算委

 河野太郎外相は8日の衆院予算委員会で、小型核兵器の開発などを打ち出した米トランプ政権の「核態勢見直し(NPR)」をめぐり「現在、核の世界を不安定にしているのは小型戦術核の開発を進め、それを利用しようとしているロシアだ」と述べ、米国を擁護しながらロシアを名指しで批判しました。

 河野氏は、ロシアが戦術核の配備を進めているとして「それを防ぐためのNPRだ。(米国は)核の使用の敷居をむしろ上げようとして努力をしているということだ」と米国の主張を正当化しました。

 これに対しロシア外務省のザハロワ情報局長は同日の記者会見で、日ロ関係に悪影響を与えると批判しました。

 ロシア側の批判を受けて、河野氏は9日の記者会見で、自身の見解について「NPRが述べていることを紹介した」「アメリカに対してロシアが(反論を)言っていただきたい」と弁明。「私がNPRの作成に関与しているわけではない」と居直りました。

 9日の同委では、立憲民主党の山内康一氏がこの問題を取り上げ「これまでの政権が進めてきた日ロ関係の改善に逆効果になったのではないか」と指摘しました。

 外務省ロシア課の担当者は「大臣の説明に尽きる」と説明するにとどまりました。


pageup