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2018年2月12日(月)

米司法次官も辞任

ロシア疑惑にからみ

 【ワシントン=遠藤誠二】米司法省は9日、同省のブランド次官が辞任すると発表しました。次官は長官、副長官に次ぐ省内第3の地位。ロシア疑惑の捜査をめぐりトランプ大統領と司法省・連邦捜査局(FBI)が対立する中、トランプ氏の指名した同次官が辞任する異例の展開となっています。

 2016年大統領選でトランプ陣営とロシア政府が癒着していたとされる疑惑は現在、モラー特別検察官が捜査を続行。トランプ氏は捜査に不満を持っているとされ、モラー氏を特別検察官に指名したローゼンスタイン司法副長官を更迭するとのうわさが絶えません。

 トランプ氏は先に、同疑惑の捜査でFBIが、不正なやり方で令状を取得したと告発するニュネス下院情報特別委員長(共和党)のメモの公表を認めました。FBI捜査の信頼性を損なわせるのが狙いです。メモ公表後には「関係者は恥を知るべきだ」とコメントしFBIと司法省を批判しました。

 仮にローゼンスタイン氏が辞職した場合、ブランド氏がロシア疑惑捜査のFBIでの責任者になると伝えられていました。

 ロシア疑惑をめぐっては昨年来、コミー長官らFBI幹部や司法省幹部が相次いで辞めています。セッションズ司法長官も、ロシア疑惑捜査から手を引いたことでトランプ氏から批判されました。コミー氏を継いでFBI長官に就いたレイ氏も、ニュネス・メモ公表に懸念を示す声明を出すなど、トランプ氏と対立しています。


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