2018年2月16日(金)
北非核化“対話で要求”
米副大統領 「圧力と関与」説明
【ワシントン=池田晋】ペンス米副大統領は14日、北朝鮮が核・弾道ミサイルの開発を完全かつ検証可能な形で放棄するまで経済的・外交的圧力を続けるとする一方、北朝鮮との対話には「オープンだ」とし、機会があれば米国の非核化要求を伝えると述べました。米ニュースサイトのアクシオスとのインタビューで発言。
同氏が平昌五輪への訪韓時に文在寅(ムンジェイン)大統領と合意した「最大限の圧力と同時の関与」の方針を説明したものとみられます。
ペンス氏はインタビューで、「(トランプ)大統領はいつも対話の正当性を信じていると明確にしてきた。しかし、対話は交渉ではない。対話は互いを理解するものだ」と述べ、意見交換の対話と、非核化の交渉は異なるレベルだとの認識を示唆しました。
14日付の米紙ニューヨーク・タイムズは複数の米政権高官の話として、ペンス氏の訪韓の結果、トランプ政権は北朝鮮が非核化に向けて行動しないかぎり対話しないとした従来の姿勢から、予備対話には応じると軌道修正したと報道。南北対話に踏み切った同盟国との亀裂を避ける米国の判断だとし、「韓国の勝利だ」との見方を示しました。