2018年3月6日(火)
羽田ルート変更中止を
衆院財金委 宮本徹氏が要求
日本共産党の宮本徹議員は2日の衆院財務金融委員会で、羽田空港の約4万便増のため、飛行ルートを都心上空へと変更する計画の中止を求めました。
宮本氏は、計画による変更後の飛行ルートにあたる地域では町会ぐるみで反対運動が起きていることを示し、「“住んでよし”をないがしろにするのは観光立国推進基本法の理念に反するのではないか」とただすと、田村明比古観光庁長官は「羽田空港の機能強化は必要不可欠だが、住民の生活確保とのバランスが非常に重要だ」と答弁しました。
安倍晋三首相が1月の施政方針演説で「地元の理解を得て、発着枠拡大を実現する」と発言したことについて、宮本氏は「まだ地元の理解は得られていないという認識か」と質問。国土交通省の簗和生政務官が「引き続き住民の理解を得られるように努力する」と答弁したのに対し、宮本氏は「ということは、今は理解が得られていない。得られるまで飛行ルートは変えないということでいいのか」と重ねてただしましたが、簗政務官は同じ答弁を繰り返すのみでした。
宮本氏は「必要不可欠と言って、住民の安全もそっちのけで合意もなく飛行ルートを変えていく。観光立国推進基本法の理念にも反する」と批判し、計画の中止を求めました。