2018年3月25日(日)
高年収でも過労認定
高橋氏「高プロも断念せよ」
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日本共産党の高橋千鶴子議員は23日の衆院厚生労働委員会で、年収1075万円以上の労働者でも3年で73件の過労による労災認定があることを告発して、「働き方改革」関連一括法案から削除された裁量労働制拡大とともに、高度プロフェッショナル制度(高プロ=残業代ゼロ制度)も撤回するよう迫りました。
高橋氏は、高プロ制度の要件のひとつとなっている年収1075万円以上の労働者でも、2011~13年の3年で、脳・心臓疾患や精神障害の労災認定が73件(過労死27件、過労自殺12件)もあることを指摘し、「年収は過労死の歯止めにならない」と主張。「裁量労働制で新たに実態調査をするのだから高プロにあたるような労働者の実態も把握すべきだ」とただしました。
山越敬一労働基準局長は「新しい制度であり、現状把握は難しい」と答弁。
加藤厚労相は「(高プロ適用は)書面での確認をする」「一定年収を確保すれば交渉力がある」などと言い訳しました。
高橋氏は「高プロ導入には根拠となる立法事実がないということだ。断念すべきだ」と強調しました。