2018年3月28日(水)
生産基盤が弱体化
紙氏 「家族経営への応援こそ」
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日本共産党の紙智子議員は22日の参院農林水産委員会で、供給不足で野菜や果実などの価格が高騰している問題で、「生産基盤の弱体化」が供給量減少の要因だとして対策を求めました。
紙氏は、2014~16年に野菜や果実の卸売数量が減少して卸売価格が上昇し、肉用牛も12~16年に屠畜(とちく)頭数が減り、農業物価指数が上がっていると指摘。米は14~16年に収穫量が減り相対取引価格が上がっているとし、「米価が生産費を下回り赤字だ。米の直接支払交付金の廃止に農家は不安を抱いている」と述べました。
斎藤健農水相は、数量減と価格上昇の要因として天候不順や生産減などを挙げました。
紙氏は、10~17年に耕地面積、販売農家戸数、基幹的農業従業者が減っていると指摘。「生産基盤が弱体化し、供給量が落ちたのではないか」とただしました。斎藤氏は離農増加などを挙げ、「そういう状況だ」「生産基盤が崩れていくことに対応しないといけない」と答弁しました。
紙氏は「日本の農業を支えているのは家族経営だ。『規模拡大』『競争力強化』の路線で日本の農業の基盤が維持・拡大できるのか」と批判し、具体策を示すよう求めました。