しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月5日(木)

「働き方改革」断念迫る

高橋氏、労働局長暴言を批判

衆院厚労委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=4日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は4日の衆院厚生労働委員会で、勝田智明東京労働局長のメディアどう喝発言について、労働行政の信頼をどう回復していくのかとただしました。

 高橋氏は、勝田局長による「何なら皆さんのところ(会社に)行って是正勧告してあげてもいいんだけど」というどう喝発言について、「司法警察権を持つ専門職として現場で奮闘する労働基準監督官たちの誇りを傷つけている」と強調しました。

 加藤勝信厚労相は、「第一線で頑張っている監督官にとっても、発言は不適切だ」として、処分を検討していると述べました。

 高橋氏は、「特別指導も是正勧告も局長のさじ加減で恣意(しい)的におこなってはならない」と指摘。加藤厚労相は「労働者保護のため公正かつ誠実に権限行使をすることが是正勧告でも特別指導でも求められる」と答えました。

 高橋氏は、野村不動産の裁量労働制違法適用の特別指導について「なぜ野村不動産なのか合理的理由がないといけない」とただしました。山越敬一労働基準局長は、「法の趣旨を大きく逸脱するものだった」というだけで具体的理由を述べませんでした。

 高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ制度)について、高橋氏は専門業務型裁量労働制を適用されている労働者に高プロの対象となる労働者がいるのではないかと質問。山越局長は、「一部重なる部分がある」と認めました。

 高橋氏は、2014年の再興戦略以降、同制度の導入を検討している企業があることを指摘し、対象となりうる労働者の実態を調査すべきだと主張。「いまの裁量労働制でも必要とされる深夜、休日の割増賃金を払いたくないということ以外に高プロ導入の理由はない」と批判し、高プロを含む「働き方改革」一括法案の閣議決定を「断念すべきだ」と強調しました。


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