2018年4月13日(金)
FTA交渉入り危険
紙氏「拒否すべきだ」と要求
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日本共産党の紙智子議員は10日の参院農林水産委員会で、17日からの日米首脳会談で日米自由貿易協定(FTA)の交渉入りが迫られる危険性を指摘しました。
紙氏は、日米FTAをめぐり「適切な時期にFTAを結ぶことに関心があると日本に伝えている」との米通商代表部代表の証言(3月米議会)を紹介。今度の日米首脳会談で、日本政府が米国による鉄・アルミニウム製品の輸入制限で日本の適用除外を求めたとき、「米国は日米FTAの交渉入りを求めてくるのではないか」と追及。外務省の林禎二参事官はFTA交渉入りの可能性を否定しませんでした。
紙氏は、昨年11月の日米首脳会談でも、FTAを含め「貿易赤字是正」の手段を話し合ったとするハガティ駐日米大使の発言に言及。具体的な「是正」対象に米国産牛肉に対する日本の関税を挙げているとして「とりわけ農産物について、FTAの交渉入りを拒否する切り札はあるのか」とただしました。
斎藤健農水相は「お答えは控える」と述べるだけ。紙氏は「日本の農産物の市場開放をめざす日米FTA交渉は拒否すべきだ」と求めました。