2018年4月16日(月)
「毎日、毎晩、残業させるな」
全労連など「働き方改革」阻止訴え
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「毎日、毎晩、残業させるな」「最低賃金今すぐ上げろ」「どこでも、だれでも1500円」「『働き方改革』いらない」―。買い物客らで混雑する東京・新宿駅前に労働者のコールが響きます。最低賃金の大幅引き上げ実現や「働き方改革」一括法案阻止などを掲げて15日、全労連、国民春闘共闘委員会、東京春闘共闘会議が宣伝とサウンドデモを行い、注目を集めました。
「8時間働けば人間らしく暮らせる賃金を」の横断幕を掲げた新宿駅前の宣伝。道行く人がチラシを受け取り、全国一律の最賃制度を求める署名などに応じます。
主催者あいさつした国民春闘共闘の橋口紀塩事務局長は、最賃が一番高い東京でも958円で年収191万円程度だとして、「水準が低すぎる。暮らせる賃金ではない」と指摘し、改善を訴えました。
労働時間規制の適用を除外する「高度プロフェッショナル制度」や過労死ラインの残業を認める「働き方改革」一括法案を批判。「絶対に廃案にして、労働者の命を守る規制強化こそ実現しよう」と強調しました。
各労組の代表がマイクを握り、「ダブルワークやトリプルワークしないと生活できない」「おかしいと思ったら声をあげ、人間らしく働ける環境をつくろう」と呼びかけました。
署名に応じた男性(53)=東京都文京区=は、「最賃を上げれば、内需が拡大し経済もよくなる。署名や宣伝など、地道な運動が多くの人の考えるきっかけになると思います」と話しました。