2018年4月26日(木)
安易な規制緩和やめよ
紙氏、コンクリート農地で強調
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日本共産党の紙智子議員は19日の参院農林水産委員会で、コンクリート農地への安易な規制緩和はやめるべきだと主張しました。
農業経営基盤強化促進法案では「高度化施設」のため、特例で農地をコンクリートで固めることができるとしています。紙氏は、高度化施設に限定すれば通常の農業用ハウスが対象からはずされるとして、「法人経営による植物工場が中心の制度になりかねない」と強調。農水省の大沢誠経営局長は、「高度化」の定義を「一律に定めていない」と曖昧な答弁を繰り返し、枝元真徹生産局長は、資金調達を考えれば植物工場は「実態としては法人経営中心だろう」と述べました。
「いったんコンクリートで固めると耕作不可能になる」との慎重姿勢を同省が変えたとの指摘に、大沢氏は「農業政策上望ましいか検討した」と釈明しました。紙氏は「後付けとしか思えない」として、国家戦略特区諮問会議や大企業が集まる「産業競争力懇話会」の要望に応じたものだと批判しました。
紙氏は、都市部の生産緑地でも植物工場が設置可能となることは「景観や防災空間の確保など都市農地の機能保全になるのか」と質問。「周辺の営農状況への影響はみる」と言い訳した斎藤健農水相に、「失敗したら農地に戻すのは困難だ。いつでも耕作できる状態を保つべきだ」と主張しました。