2018年4月28日(土)
穀田議員暴露の内部文書
同名文書 新たに3件公表
防衛省 イラク日報34日分も
日本共産党の穀田恵二衆院議員が暴露した、防衛省統合幕僚監部防衛計画部が2012年7月に作成した「日米の『動的防衛協力』について」と題する内部文書に関し、防衛省は27日、同じ題名の3件の文書が新たに発見されたと発表しました。
防衛省によると、今回新たに発見された3文書のうち2件は防衛政策局日米防衛協力課で、1件は海上幕僚監部防衛部防衛課で確認。このうち、海幕で発見された文書には、写真の大きさや黒塗りの範囲の違う部分があるほか、参考資料としてこれまで明らかになっている文書にはなかった「南西地域における新たな陸上部隊の配置に関する構想」と題したページが存在しています。
また、日米防衛協力課から確認された文書には英語版も含まれていました。内容は日本語版と同一。英語版の存在により、防衛省が同文書の内容を米側と情報共有していた可能性があります。
さらに防衛省は同日、23日に新たに発見された自衛隊のイラク派兵の日報34日分を公表しました。このうち、イラク復興支援群の05年7月31日付の日報には、陸自が活動していたサマワの中心部で、日本の政府開発援助(ODA)などで支援していた女性の職業訓練施設に手りゅう弾2発が投げ込まれ爆発し、窓ガラス等が破損したと記述しています。
日報は、「同施設への脅迫が続いていた」と記し、「日本(隊)自体に対する反感等の状況についてその背景に注意して収集する」としています。