2018年5月3日(木)
改ざん・隠ぺい・セクハラ・文民統制崩壊
責任取らぬ安倍政権の異常
小池書記局長 ラジオで語る
日本共産党の小池晃書記局長は2日、ラジオ日本の「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、改ざん、隠ぺい、セクハラ、シビリアンコントロールの崩壊など安倍政権のもとで続出する異常事態や、韓国・板門店で行われた南北首脳会談などについて語りました。
小池氏は、企業が不祥事を起こしたときには、「謝罪」「調査」「原因究明」「改善策」「処分」の項目の頭の読みを取った「謝・調・原・改・処」(「社長限界でしょ」)という語呂あわせがあることを紹介。女性記者に対するセクハラ行為で財務省の福田淳一前事務次官が辞任した問題では、退職金(約5300万円)から141万円減額されただけだとして「謝罪もまともな調査もなく、きわめて中途半端な処分しかされていない。これで麻生太郎財務相が何も責任を取らないなどということはあり得ない」と話しました。
首相案件の証左
さらに、森友・加計問題の全容解明のため野党6党が求めている柳瀬唯夫元首相秘書官らの証人喚問では、柳瀬氏が2015年4月2日に加計学園関係者と官邸で面会したことを認める意向が報じられた点について、岩瀬氏が「『首相案件』といった記憶はないという話になるのかもしれませんが…」と話を展開。小池氏が「一学校法人の職員は普通、官邸で首相秘書官に会えない」と指摘し、柳瀬氏が会ったと認めること自体、同学園の学部新設が「首相案件」であったことの証左だと述べると、岩瀬氏も「安倍総理は(加計学園の獣医学部新設を)知らなかったのかな、というクエスチョンマークはたくさんつく」と応じました。
相互不信解決を
また、話題が南北首脳会談について進むと、小池氏は、両首脳が署名した「板門店宣言」では、朝鮮半島の非核化や朝鮮戦争の終結が示された点などをあげ、「北朝鮮の核の問題を解決するうえでは、朝鮮半島の平和をどうつくるかということを一緒に進める必要がある。その方向での合意になったことを歓迎する」と指摘。根強い北朝鮮に対する不信感については「『約束』対『約束』、『行動』対『行動』の原則でお互いの相互不信を一つずつ、解決しながら前に進むことが大事だ」と述べると、岩瀬氏も「(南北首脳が)通訳なしで会談できるというのは強いことだと思う」と話していました。
イラク日報の隠ぺい問題では、小池氏は「自衛隊員の命がかかった問題だ」として“戦場の真実”を隠す危険性を指摘。現職の幹部自衛官が野党議員に暴言を浴びせた問題については、戦前の日本で軍部が暴走した教訓などを紹介しながら、「実力組織である自衛隊を政府がコントロールできないのは大変危険であり、ただちに是正すべきだ」と述べました。