2018年5月16日(水)
それでも陸上イージス!?
配備先(秋田・山口)を明言
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小野寺五典防衛相は15日の記者会見で、導入を予定している地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備先について、「候補地となると考えられる秋田県や山口県」と述べ、初めて具体的な県名を明言しました。配備の説明のために日程調整をしていることも明らかにしました。
政府は昨年、「イージス・アショア」2基の導入を閣議決定し、今年度予算に配備に必要な基本設計や地質・測量調査などの経費を計上しています。これまで秋田市の陸上自衛隊新屋演習場、山口県萩市のむつみ演習場が候補地として指摘されていました。
小野寺氏は、14日に秋田県知事が記者会見で、防衛省東北防衛局からイージス・アショアについて事務的な調整を行いたいとの連絡があったと述べたことに関し、「地方自治体に対して、説明を行い得る日程の確認等のため事務連絡をさせていただいている」と語りました。
地元住民に対する説明については「自治体との協議の中で検討していくことだ」としました。
防衛省はイージス・アショアの導入について北朝鮮の弾道ミサイル対応のためだと説明していました。北朝鮮情勢をめぐり、南北融和の動きや史上初の米朝首脳会談の実現など新たな展開となっている中で、1基約1000億円もするイージス・アショア導入を疑問視する指摘もあります。