2018年5月17日(木)
仲卸は「築地がいい」
女将さん会 アンケート調査語る
|
豊洲新市場で物流訓練が行われた16日、築地市場の水産仲卸業者でつくる「築地女将(おかみ)さん会」の山口タイ代表らが記者団の取材に応じ、「今日の訓練は断片的過ぎて、現場で働く者の声は違う」と語りました。
山口代表は、同会が3~4月に行った水産仲卸業者のアンケート調査では豊洲移転計画に7割が中止・凍結を求めており、「仲卸の多くが『築地がいい』と答えています」と語りました。
仲卸業者の女性はターレで低速で荷を運んだ訓練について「実際の業務では大きい荷も小さい荷もあるし、サワラなど大きな魚が箱から飛び出ることもある。訓練のように整然と運べないことが多い」と指摘しました。
同席した全労連・東京中央市場労働組合の中澤誠委員長も「豊洲新市場の床は耐荷重が低く、築地で使っていたフォークリフトが使いづらい。売り場で各店舗のターレがいっせいに動けば、混雑でさばき切れるのか」と疑問を投げかけました。
同会のアンケート調査では、豊洲新市場について75%が「土壌汚染が心配」、81%が「交通アクセス」の悪さを挙げています。