しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月20日(日)

小規模・家族農家守れ

岡山 小松教授と紙議員が対談

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(写真)若者からの質問に答える(左から)紙、小松の両氏=19日、岡山市

 農業問題に詳しい岡山大学大学院の小松泰信教授と日本共産党参院農林水産委員の紙智子議員による「ビッグ対談」が19日、岡山市で開かれました。日本共産党国会議員団中国ブロック事務所と岡山県委員会が主催し、240人が参加しました。用意した資料がなくなり、会場は2階席まで埋まりました。

 小松氏は、国連食糧農業機関(FAO)が2019年から「家族農業の10年」を定めたことにふれ、「国連のキャンペーンを日本は無視している。小規模農家・家族経営はたたかわなければ守れない」と指摘しました。

 紙氏は、農林水産委員として中国地方を訪れたとき、狭い山あいの地域で集落全体が連携して農業を成り立たせている努力を学んだと強調。「日本農業は発展できる土台はある。問題はその条件を生かす政治になっているかだ。国内の農林水産をつぶしてさらに輸入を進めていくのはもってのほか。国民の生存基盤にかかわる問題としてしっかり位置づけて取り組みたい」と強調しました。

 続いて日本共産党が話題に。昨年の党旗開きで「隠れ共産党」と紹介され一躍有名になった小松氏は、日本共産党の講演会が笑いにあふれ、問題意識を持って聞いてくれる雰囲気があるといい、「64年間生きてきて最高の講演だった。人生は還暦を過ぎてからだ」と語りました。共産党を応援するJCPサポーターになったと述べると拍手が起きました。

 紙氏は「小松さんが農業を基幹産業に位置付けるという党綱領を講演会で紹介してくれると、改めて新鮮で価値を再認識させられる」と話しました。

 会場からの質問で、両親が酪農家だが就農しようとは思わないという岡山県瀬戸内市の女性に、小松氏は「ものすごく正直だ。やりがいだけでは難しい。自分でアイデアを出したり農民連などと組織的に取り組んだりすることが必要だ」と述べました。

 大平喜信前衆院議員が司会を務め、住寄聡美参院選挙区候補が紹介されました。


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