しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月21日(月)

譲歩の場にするな

紙氏 日米経済協議で指摘

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=15日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は15日の参院農林水産委員会で、日米の新たな経済協議を開始することに対して、「米国から譲歩を迫られる場にしてはならない」と強調しました。

 紙氏は「米国にとって迅速に交渉を進めるために閣僚級協議にしたのではないか。国会の批准手続きが必要になるFTA(自由貿易協定)より、国会関与もなく実施できる経済協議の方が進めやすいからではないのか」とただしました。

 飯田圭哉外務省審議官は「国益に反する合意をするつもりはない」と答えるにとどまりました。

 紙氏は「環太平洋連携協定(TPP)の際には、交渉に参加しようと、牛肉輸入に関するBSE(牛海綿状脳症)対策を緩和し、自動車や保険の米要求も受け入れた」と批判。「昨年の経済対話では、国内に説明のないままアイダホ産バレイショ輸入が解禁され、北海道で怒りの声が起きた。交渉結果だけでなく、交渉状況を情報提供すべきだ」と求めました。

 斎藤健農水相は「きちんと対応することに変わりない」と答弁。紙氏は、「今までも情報を出していない」と批判しました。


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