2018年6月14日(木)
風穴あける重大改悪
紙氏 認定ない卸売市場開設も
日本共産党の紙智子議員は12日、参院農林水産委員会で、卸売市場法等の改定案の質疑に立ちました。
現行法では、売り惜しみや買い占めによる価格つり上げの防止などのため中央卸売市場開設には農水相の認可が必要で、卸売業者も同相の営業許可を受けなければなりません。改定案は、中央卸売市場の認可制を認定制に変えるとともに、卸売業者の営業は同相の許可を不要とします。
紙氏は「現在は国が直接、卸売業者を監督し処罰できるが、認定制になればできなくなる」と指摘。農水省の井上宏司食料産業局長は「開設者が業者を監督する」と述べ、国が監督、処分できなくなると認めました。
紙氏は、認定を受けない卸売市場を開設できるのかと追及したところ、井上局長は可能だと答弁。紙氏は「卸売市場の枠組みに風穴をあける重大な改悪だ」と主張しました。