2018年6月21日(木)
日本は平和構築へ役割を
動画討論番組 米朝会談で笠井氏
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日本共産党の笠井亮政策委員長は19日夜、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」の「国防を考える」と題する討論番組に出演し、与野党代表者と議論しました。
米朝首脳会談の評価について、各党から「具体的な話がない」などの意見も出る中で笠井氏は、朝鮮半島の非核化と安全の保証を約束しあい、平和体制の構築を宣言したことを歓迎したいと表明しました。
「国防」構想の議論で笠井氏は、米朝首脳会談で始まった平和のプロセスを誠実に履行するための真剣で持続的な努力が必要だとし、共産党が提唱する「北東アジア平和協力構想」にもふれ、憲法9条をもつ日本こそ地域の平和構築に向けた役割を発揮すべきだと主張しました。
激変する東アジア情勢の議論で笠井氏は、安倍政権の対話否定・圧力一辺倒の姿勢が世界の流れから取り残されて破綻していると指摘。東アジアにある紛争と緊張は平和的・外交的手段で解決することが重要だと述べ、「軍事対軍事では新しい平和の流れに逆行し、解決しないのは明らかだ」と強調しました。
自民党の中谷元・元防衛相から北朝鮮が核・ミサイルを放棄するにはどうすればいいかと質問を受けた笠井氏は、「米朝首脳会談の完全な非核化に向けた合意を国際社会が協力しながら前に進めることが解決の道になる」と答えました。
笠井氏は、軍事費の議論で中谷氏や公明党が長距離巡航ミサイルや陸上配備型迎撃ミサイルシステムの導入など軍拡を主張したことに対し、「平和のプロセスの始まりに逆行する」と厳しく批判しました。
また笠井氏は、朝鮮半島の平和の激動によって「抑止力」という基地押し付け論が崩壊しているとし、日米地位協定の抜本改正や米軍基地撤去、辺野古新基地建設の中止を求めました。