2018年6月30日(土)
朝鮮半島非核化へ議論
済州フォーラム 笠井氏が発言
「済州(チェジュ)・フォーラム2018 平和と繁栄めざして」が26日から28日まで韓国・済州島で開かれ、朝鮮半島の非核化と平和体制の確立へ活発な意見交換の場となりました。日韓議員連盟から額賀福志郎会長ら8議員が出席。日本共産党の笠井亮衆院議員(同議連幹事・法的地位副委員長)が27日の「日韓共同宣言20周年・特別セッション」で日本側3人の登壇者の一人として発言しました。
笠井氏は、平和のプロセスの始まりとなった歴史的な米朝、南北首脳会談を歓迎。日本共産党が非核化と平和体制の構築を一体的・段階的に進めることを関係国に呼びかけてきたことに触れ、「今回の合意によって、戦争と核戦争の脅威から抜け出す扉を開いた」とし、関係国と国際社会、世論と運動の強化を呼びかけました。
その上で、1998年の「小渕・金大中(キム・デジュン)パートナーシップ宣言」が「今日の平和プロセスの大きな基礎になっている」と指摘。同宣言が対話を通じたより建設的な姿勢が重要と述べ、両国間で日本が初めて植民地支配への「痛切な反省とお詫(わ)び」を表明した今日的意義を強調しました。
笠井氏は「日本政府は、いまからでも平和プロセスを促進する立場にたち、北東アジアの平和体制づくりの大きな構想を持ち、『日朝平壌宣言』に基づく諸懸案の包括的解決へ本腰を入れた日朝対話を追求するよう求めている」と結びました。地元メディアもここに注目して報道しました。
同フォーラムには、韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相、潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長、福田康夫元首相ら、韓国や世界各国から600人が出席。笠井氏は、半年ぶりに再会した李洛淵首相ともあいさつを交わしました。