2018年7月19日(木)
古屋氏、詳細説明せず
過少申告疑惑 野党「責任果たしてない」
衆院議運理
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古屋圭司衆院議院運営委員長(自民党)は18日の議運理事会で、政治資金パーティーの収入を実際より少なく申告していた疑惑をめぐり、事実関係や経緯を書面で報告しました。書面では、報道されたパーティー券の配布枚数などを記したノートの存在を認める一方、記事内容とは違う点も確認されたとして、事務所でさらに調査を進めると説明。日本共産党など野党側は「説明責任を果たしていない」と批判し、関連資料の提出を含め、国民が納得できる明確な説明を求めました。
書面では、「秘書の認識」として「ノートは、事務所の政治資金パーティー券を販売した秘書がパーティー券の配布先及び配布枚数を記録したもの」と説明。実際に入金があった枚数とされる丸の付いた数字について、事務所として「赤丸で囲まれた数字と通帳などへの個々の入金額が一致しないものが確認できている」「『赤丸数字=販売枚数』ではないケースが確認できた」としました。
野党は、赤丸の数字と販売枚数で一致するものは何件あるのか、一致するものを足していった結果、収支報告書の申告金額は過小になるのではないかと追及。古屋氏は、弁護士・専門家に調査を依頼しており、調査を進めないと答えられないと述べるにとどまりました。
日本共産党の塩川鉄也議員は「国会運営の要を担う議運委員長には高い倫理性が求められる」と述べ、疑惑でまともな説明をしない議運委員長のもとで「新たな日程を協議するわけにはいかない」と表明しました。
しかし与党と古屋委員長は理事会で、野党の反対を押し切り、職権で同日の本会議開会を決めました。