2018年7月29日(日)
社会と向き合い学ぶ
全私研に1000人 新潟で始まる
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第49回全国私学夏季研究集会(全私研)が28日、新潟県妙高市で始まり、全国から約1000人の教職員、保護者、高校生らが参加しました。30日まで。
全体集会では、全国私立学校教職員組合連合の永島民男委員長が「私学無償化は、お金のことを気にせず学びたいという思いを実現させ、私学らしい独自の教育理念や教育方法をより発展させます。受験教育に偏重している現在の教育制度を変えていくことにもつながる」とあいさつしました。
山口直之書記長が基調報告。私学助成運動の到達点を確信に無償化に向けて、私学の存在意義や、教育の自由について議論しようと強調。教育現場では人事評価制度などにより、管理強化が進められていることにふれ、「教職員同士、教職員と保護者や生徒のつながりを考え、人権問題や被災地復興問題など社会の矛盾と向き合い、その解決につながる学びをどのように進めるかを議論しましょう」と呼びかけました。
県内の卒業生や教職員によるリレートークも行われました。上越市の女性(20)は中学ではいじめに遭い、職場でも人間関係で苦しんできたと言います。「母校を訪ねた私を温かく迎え入れてくれた。母校は心のよりどころ」と、私学助成運動に関わり続けています。
教育大学に通う女性(19)=同市=は、公立高校の受験に失敗。進学した私立高校で「できない私をさらけ出せる」教員たちに出会いました。「ここは全国の先生方に出会えて、自分の生き方・考え方を見つめられるところ」と全私研への思いを語りました。
戦没画学生慰霊美術館「無言館」の窪島誠一郎館長が記念講演しました。