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2018年8月5日(日)

原水爆禁止2018年世界大会・広島 あいさつ

 4日、広島市で始まった「原水爆禁止2018年世界大会・広島」。開会総会での主催者報告や被爆者のあいさつなどを紹介します。

全労連・小田川さんが開会宣言

共同で逆流押し返そう

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(写真)開会宣言する小田川義和さん

 世界は、「核兵器のない平和で公正な世界」へ歩みを進めています。一方で、核保有国などの逆流とのせめぎあいも激化しています。核兵器禁止条約と南北・米朝の首脳会談は「核兵器のない世界」と朝鮮半島の実現に大きなチャンスを予測させました。安倍政権はその流れや変化に向き合おうとしていません。

 国内外の逆流を押し返す力は、市民社会の共同した不屈のたたかい以外ありません。市民社会、各国政府との共同を強めましょう。ヒバクシャ国際署名、安倍9条改憲阻止の署名を広げましょう。安倍政権を退陣に追い込む国民運動を大きくしていきましょう。

冨田さんが主催者報告

核兵器廃絶が本流

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(写真)報告する冨田宏治さん

 被爆者を先頭とする市民社会はこの1年間、核兵器禁止条約を力に核兵器の完全廃絶と前進のために、条約を支持する諸国政府と共同し、力を尽くしてきました。

 禁止条約発効に向けて、条約を推進する勢力と、反対する勢力とのせめぎ合いは、ますます激しくなっています。しかし、核兵器の完全廃絶を求める流れは、世界の本流であり、後戻りできないものとなっています。

 禁止条約を成立に導いた市民社会と諸国政府の共同に力をさらに発展させるならば、必ず前進を切り開くことができます。

広島市長のあいさつ代読

廃絶の思い、次の世代に

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(写真)代読する政氏昭夫さん

 松井一実広島市長のあいさつを政氏昭夫市民局長が代読しました。

 「核兵器が存在し、使用をほのめかす為政者がいる限り、いつ何時、誰が遭遇してもおかしくない。核兵器廃絶を願う切実な思いを世界の人々に広げ、次の世代に伝えていかなくてはならない」と呼びかけました。

 「為政者には、核軍縮にむけた誠実な交渉努力はNPT(核不拡散条約)に定められた義務であり、その先にある『核兵器のない世界』は市民社会の願いであること、核兵器禁止条約はそれを具現化したものであると認識してほしい」としています。

日本被団協 藤森さんがあいさつ

世界で自らの体験訴え

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(写真)あいさつする藤森俊希さん

 私は、73年前の8月6日、生後1年4カ月で被爆しました。その日、私は体調を崩し、母に背負われて広島市牛田の病院に向かっていました。爆音を察知した瞬間、吹き飛ばされました。目と鼻と口だけ出し、包帯でぐるぐる巻きにされ、やがて死ぬとみられていました。その私も病を乗り越え生き延びています。

 被爆者は「ふたたび被爆者をつくるな」と国内、世界で自らの体験を訴えてきました。

 唯一の戦争被爆国日本の政府は、核兵器禁止条約に反対しています。世界には、核兵器をなくす知恵を持つ人がいます。地球を破壊する核兵器にしがみつく人もいます。どちらが人々を生かすか。被爆者は、みなさんとともに核兵器のない世界へ全力をつくします。

総がかり行動実行委 福山さんが連帯あいさつ

共闘が未来ひらく

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(写真)連帯あいさつする福山真劫さん

 この演壇に立つとは想像していませんでした。みなさんの熱い思いを感じます。総がかり行動実行委員会は、運動の分裂状態を乗り越え、戦争法案廃案の一点での共闘組織として出発しました。共闘課題を拡大して運動を高揚させ、野党共闘の一翼を担っています。

 平和運動・民主主義運動は、分裂の時代から共闘の時代へと新しいステージに立っています。安倍政権の暴走を止め、核軍縮・被爆者支援・脱原発・憲法9条擁護・沖縄新基地建設阻止、平和・民主主義の時代をつくりだすには、すべての市民・野党が連携・連帯してたたかう必要があります。共同、共闘のなかにこそ未来があります。今回の大会が大きな一歩となると確信します。未来のため、ともに頑張りましょう。

オール沖縄会議 山本さん連帯あいさつ

新基地造らせない

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(写真)連帯あいさつをする山本隆司さん

 1972年に沖縄が日本に復帰して46年が経過しました。

 現在、沖縄島の陸地約18%が在日米軍基地施設で占領されていますが、憲法9条をもつ日本国憲法下に入って以降、沖縄に新しい米軍基地は一つもつくられていません。辺野古新基地がもし建設されれば、9条の下で正式な手続きを経てつくられた最初の米軍基地になってしまいます。

 翁長雄志県知事は、埋め立て承認を撤回することを正式に表明しました。翁長知事がいる限り、新基地は絶対につくることはできません。憲法が保障した「地方自治・民主主義・平和」を確立するため、オール沖縄の運動を全力で展開します。全国・国際連帯の支援をお願いします。


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