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2018年8月6日(月)

被爆の実相学びあう

世界大会分科会 青年のひろば

写真

(写真)被爆体験をきいて感想を出し合う青年たち=5日、広島市内

 原水爆禁止2018年世界大会の分科会「青年のひろば」には約450人の青年が参加しました。(1)被爆者訪問企画(2)聞き取り企画(3)追体験企画の三つに分かれ、被爆の実相と核兵器廃絶の意味を学びました。

 聞き取り企画では冒頭、被爆者医療に長年携わっている齋藤紀(おさむ)医師が講演しました。

 宮城県原爆被害者の会(はぎの会)の木村緋紗子事務局長(81)が広島の爆心地から1・6キロの地点の祖父の家で被爆した体験を語りました。

 盆栽の手入れをしていた祖父は熱線で体が焼けただれ、「祖父の体は『赤鬼』みたいに膨れ上がり、うじがわきました。8歳だった私はうじをピンセットで取るのが仕事でした。それが嫌でしたが、今は後悔しています。今後このようなことをみなさんにさせたくない」と語りました。

 青年たちは木村さんの話に食い入るように聞き入りました。

 その後グループに分かれ交流しました。千葉県や栃木県などの参加者のグループは、愛知県原水爆被災者の会(愛友会)の事務局長で、5歳の時、広島の爆心地から1・2キロの地点で被爆した水野秋恵(ときえ)さんを囲んで体験を聞きました。

 午後もグループトークが続き、感想や意見を出しあいました。「水野さんの話は頭のなかで映像化されるくらい、どれだけ悲惨だったか想像できた」(男子学生)、「被爆者の『同じ思いをさせたくない』という思いを実現するためには核兵器を廃絶するしかない」(中学生の男子生徒)などの声がありました。

 「日本は被爆国として真っ先に核兵器禁止条約に署名・批准すべきだった」という女性(22)は「安倍首相は条約を批准しないと明言している中での式典への出席ですが、どういう空気になるのかなと思います」と話していました。


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